新たな自分に出会う情報発信誌 VIVO 2012年冬号 第28号

新たな自分に出会う情報発信誌 VIVO 2012年冬号 第28号 page 14/24

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概要:
VIVO 12昔からの大野町にまつわる民話を題材に創意工夫(サークル名になっている)し、上演をしている「サークル・クリエイティブ」は、奥平朋子会長をはじめ15名のメンバーで構成されている。サークルの誕生は公民....

VIVO 12昔からの大野町にまつわる民話を題材に創意工夫(サークル名になっている)し、上演をしている「サークル・クリエイティブ」は、奥平朋子会長をはじめ15名のメンバーで構成されている。サークルの誕生は公民館活動の読書サークルからの出発。22年間続いてきた読書サークルに翳りが見えた。「読後感を話すのも…イヤ!」「もっと楽しく生きたい!」「読書オンリーではなく何か行動を伴う活動にしたい」「演芸とかオペラのようなものを織り込んだらどうだろうか」と、仲間達から意見が出た。初めに思いついた作品は、障子を4枚つなぎ合わせた大型絵本。ところが実際作って活動してみると、大きいし、重いし、移動も大変な事に気付く。そこに現在のサークルメンバーの黒一点である小里正亮さんが登場。高校の演劇部の顧問をしていた経験を生かして、小道具・大道具・舞台装置から移動などを担当してもらうことに。試行錯誤の結果、現在のスタイルの大型紙芝居が出来上がった。平成16年から始め大型紙芝居は今年で4作品が出来上がった。1作品目は地元大野の中洞と麻生にまつわる『麻生火』で、来春(4月・5月)上演予定の『杜子春』に、あれこれ想いを巡らし奮闘している最中だ。『大野ぎつね』を演じてもらった。みなさんお揃いのいずれも手づくりの帽子とベストを身に付けて作業に掛かる。大型紙芝居と聞いて、ある程度の大きさを勝手に想像していたが驚いた。縦1.8m×横3.4mと超大型の紙芝居に圧倒。紙芝居というよりスクリーンといったイメージだ。準備も出演も総勢15名のフル活動で行う。1人が欠けても困るので上演の前日は緊張感も多少あると嬉しそうに漏らす。「上演の後は、肩が凝ろうが疲れて寝込もうがどうなろうと…とにかく上演日は休めない。平均年齢はそう若くはないので…」と、全力投球だ。紙芝居は大きいので一人でめくることができない。両脇に人が立って前に落とすようにして、場面を変える。演出は凝らしてあって、紙人形やぬいぐるみを登場させたり、紙ふぶき・照明・ドライアイスを効果的に使った立体的な紙芝居だ。場面の中で登場するきつねは、仲間の方の愛用の毛皮のコートで作ったとか。絵全体は淡い色合いでソフトに描かれていて、昔話の優しい雰囲気が出ていた。練習日は、みんなで楽しくワイワイガヤガヤとストレスを発散。一人ひとりの役割と責任感と喜びが、うまくかみ合ったクリエィティブの面々。今日も和気藹々で来年の上演に向けて稽古に励む仲間達。趣味に興じる大型紙芝居で民話を上演仲間が集って趣味に興じる。そこに新たな生きがいを見出した人々の笑顔は何ものにもかえがたい。そんな「なかまたち」の活動を紹介する。多少の自慢話も交えて。「サークル・クリエイティブ」揖斐郡大野町生涯学習サークル〒501-0592岐阜県揖斐郡大野町大字大野80番地大野町役場TEL:0585-34-1111奥平朋子会長「サークル・クリエイティブ」揖斐郡大野町生涯学習サークル新たな生きがい発見